プログラミング学習を小学校から始めるべき3つの理由

18 プログラミング学習

2020年度から小学校におけるプログラミング教育がついにスタートしましたね。

プログラミング教育が言わば強制的に始まって、親にとっては「いつから何を始めればいいの」と戸惑ってはいませんか。

はにたま家は、プログラミング学習を始めるのは、小学校に入ってからが適切だと考えています。

たま
たま

詳しい経緯は、プログラミング学習って何歳から始めるべき?の記事を参考にしてみてくださいね!

そこで、はにたま家がプログラミング学習を小学校から始めるべき理由3つをご紹介したいと思います。

「早いうちに始めないと間に合わないんじゃっ💦」と感じている親御さんにとって、少しでも安心できる材料になれば良いなと思っています。

小学校ではじまるプログラミング教育

2020年度から小学校では、プログラミング教育がスタートしました。
2021年度には、中学校でもプログラミング教育が必修化されます。

しかし、「プログラミング」という科目が新設されるわけではありません。

また、学習内容の基となる新学習指導要領には、何年生でどのようなプログラミングを学ぶのかという具体的な内容は明記されていません。

では、どうやって教育を進めていくのかというと、必修化に先駆けてプログラミング教育を実施してきた自治体や、モデル校の実践例や、文部科学省が運営するサイトなどで学習事例を参考にしながら進めるしかないのが現状です。

小学校プログラミング教育の手引き

プログラミング教育では、どんなことを学習するのか分からないことには、どんなサポートをしたらいいのか親も分からないですよね。

そこで、文部科学省が公表している「小学校プログラミング教育の手引き」の具体的な学習の指導例を見てみましょう。

・5年生(算数)

図形を構成する要素に着目し、プログラミングを通した正多角形のかき方を発展的に考察したり、図形の性質を見いだしたりして、その性質を筋道を立てて考え説明したりする学習

・6年生(理科)

プログラミングを通して、身の回りには電気の性質や働きを利用した道具があることに気付くとともに、電気の量と働きとの関係、発電 や蓄電、電気の変換について、より妥当な考えをつくりだし、表現する学習

・3~6年生(音楽)

様々なリズム・パターンの組み合わせ方について、このようにつくりたいという思いや意図をもち、様々なリズム・パターンの面白さに気付きながら、プログラミングによって試行錯誤をすることを通して、 まとまりのある音楽をつくる学習

加えて、3年生からはじまる総合的な学習の時間における指導例も提示されています。

小学校プログラミング教育の手引 – 文部科学省
はに
はに

“総合的な学習の時間”は各学校により学習の内容が大きく異なることがあるため、割愛します。

上記の引用を見てみると、小学校でプログラミング教育が必修化されましたが、具体的に指導する内容が細かく示されているわけではないということが分かってしまいましたね。

プログラミング教育はスタートしたばかりで、具体的な学習の進め方について、はっきり言ってまだ試行錯誤している段階です。

文部科学省などが運営する小学校を中心としたプログラミング教育ポータルや各自治体や学校が公開している実践事例なども参考にしつつ、我が子が学校でどんな学習をしてくるのか楽しみにしたいところですね。

プログラミング学習を小学校から始めるべき理由

実は、はにたま家では、プログラミング学習を始めるなら小学校に入ってからだよねという夫婦での結論がでています。

そこで、ここからはプログラミング学習を小学校から始めるべきだと考える理由を3つに絞ってご紹介します。

少しでも共感していただけると嬉しいです。

発達段階

まず、発達段階の観点からみていきます。

近年、早期教育の重要性が叫ばれ、学習の低年齢化が進んでいるように感じます。

実際、プログラミング教材なども4歳以上向けからあるようです。

しかし、英語などの言語や音楽・運動などの学習とプログラミング学習は同一視してはいけないように思います。

「自分が聞いたことや見たものを真似したり、自分の思い通りに体を動かしたりすること」と、「IT機器を自分の意思をもって操作し、課題を解決すること」ではレベルが全く違います。

幼児期に、プログラミング学習を始めるには、身に着けておかないといけない能力がたくさんありすぎます。

実際、保育園や幼稚園でひらがなや数字などの学習をするだけでも早期教育なのに、それらの学習を活用してプログラミング学習まで進めるなんて、発達段階に対して少し求めすぎではないでしょうか。

小学校に入学すると、プログラミング学習が始まります。

当然のことながら、いきなり複雑なことをするはずがありません。

まず、ひらがなも数字もこれから学習する1年生が、IT機器を使いこなせるという前提な訳がないのです。

学校に慣れる、ひらがなや数字を習うといった段階を経て、やっとIT機器に触れることが始まるのです。

そんな段階を飛ばしてまで、(もしくは全ての段階を家庭教育でやり切ってまで)小学校入学前にプログラミング学習をする必要はないと考えます。

もちろん、前もって学習しておくことで少しでも我が子が困らないようにと、サポートしてあげたいのが親心です。

しかし、よくよく思い出してください。

どの年齢で何を学習するのが適切であるかは、国の専門機関や権威のある学者などが議論して考え抜いた上で結論を出しているのです。

その結果、小学校からプログラミング学習を始めるべきだという結論に至り、プログラミング教育が小学校でスタートしたのなら、それに沿ってサポートしていきませんか。

たま
たま

必ずしも、焦って幼児のころから始めなくても大丈夫なんだね!

小学校学習指導要領

小学校の学習内容は何を基に決められているかというと、学習指導要領です。

教科書を使って勉強するのに、教科書ではないんですよね。

でも学習指導要領って教育関係者でない限り、なかなか見ることってありませんよね。

そこで、学習指導要領では、プログラミング教育がどのように扱われているのか確認していきたいと思います。

学習指導要領は約10年ごとに改訂されているのはご存知ですか。

最近では、平成29年3月に新しい学習指導要領が告示され、2020(令和2)年度から小学校で全面実施となりました。

では、どのようにプログラミング教育が扱われているのでしょうか。

【総則編】学習指導要領(平成29年度告示)解説を見てみましょう。

“(3) 第2の2の (1) に示す情報活用能力の育成を図るため、各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実を図ること。

また、各種の統計資料や新聞、視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。

あわせて、各教科等の特質に応じて、次の学習活動を計画的に実施すること。

ア 児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動

イ 児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動”

小学校学習指導要領解説 総則編 – 文部科学省

これに解説が続きます。

それにしても、たったこれだけ?ってなりますよね。

263ページある中のたったの5ページ弱です。

そして、やはり具体的な学習の内容は示されていません。

違うアプローチで見てみましょう。

小学校において、ローマ字を学習するのが3年生だということを知っていますか?

また、外国語活動(5・6年生の書く活動がある外国語とは異なります)が始まるのも3年生ですよね。

これらの学習は、学習指導要領に明記されています。

このことから、小学校におけるプログラミング学習が3年生にならない限り、文字を入力する本格的な活動ができないということが分かります。

低学年ではIT機器の基本的な操作を身につけて、プログラミング的思考の基礎を養いっていく段階といえます。

そして、中学年以降にIT機器を使いこなして、プログラミング的思考を身につけてく段階に移っていくのです。

そのため、文部科学省などが提示しているプログラミング学習の実践例は中~高学年向けのものが多いのではないかと感じられます。

小学校の現状

最後に、小学校の現状を見ていきます。

必修化と合わせてよく耳にするのが「1人1台のタブレット端末を配備する」というものでないでしょうか。

子どもが触れるICT機器がなければ、何も始まらないですもんね。

何千億円もの予算をかけて、1人1台端末を実現させようと国もがんばってはいるようですが、地域によるばらつきもあるようです。

ただ端末を配るだけでは使えないですしね…

校内と家庭でのインターネット環境を整備しなければなりません。

文部科学省は、2021年3月末までにおよそ97.6%の自治体で、生徒の手元に端末が渡りインターネットの整備を含めて学校での利用が可能な状態になる見込みだと発表しました。

コロナウイルスの影響もあり、急ピッチで端末なら配備が進められました。

はに
はに

GIGAスクール構想の4年で配備予定を1年弱で配備する形になったよ。

課題はまだまだ残ります。

①子どもが学習において効果的に使えるのか

②先生が教えられるのか

この2つははずせないのではないでしょうか。

1つずつ考えていきましょう。

子どもが学習において効果的に使えるのか

この課題には、子どもと環境という側面から考えていきます。

子どもの側面から考えると、ルールを守って正しく使えるかとどれだけ使いこなす技術を身に付けられるかによって学習効果は変わってきます。

どれだけ的確にICT機器を利用するかによって、思考を促すツールにもなりますし、ただのオモチャにもなりえるのです。

環境の側面から考えると、通信速度や学習環境、利用するソフトによって学習効果は左右されます。

学習の際に、自分だけICT機器が通信速度やソフトの不具合のせいで何もできないなんてことになったら、元も子もないですよね。

これらは、まだまだ改善の余地がある課題だと思われます。

子どもたちがメディアリテラシーを身に付け、適切に整備された環境下でICT機器を使って学習ができるようになるとよいですね。

先生は教えられるのか

急ピッチに端末が配備されたからこそ、しっかり研修する暇もなくプログラミング教育がスタートした印象があります。

いきなり「スタートするから教えてね」っと言われても、先生も困りますよね。

何を教えたらよいのかの具体的な例も示されていないなら、なおさらです。

また、勝手な偏見ですが、いわゆるベテランの先生方のほうが苦労しているなんてことはないでしょうか。

ですが、プログラミング教育の必修化がスタートした以上、教えられないなんて言えませんよね。

現在は、自治体が開催する研修や校内研修により、試行錯誤しながら取り組んでいる段階です。

ここからどのようにプログラミング教育が進んでいくのか、動向を見極めて対応していきたいところですね。

まとめ

今回は、プログラミング学習を小学校から始めるべき理由についてご紹介してきました。

プログラミング教育については、焦って早期教育にこだわる必要はありません。

現状の学校教育とのバランスを踏まえると、小学生からプログラミング学習を始めれば、充分に力がつきます。

そして小学生向けには、オンラインプログラミングスクールをおすすめしています。

プログラミングは親世代では馴染みの薄い分野、不安も大きいと思いますが、プログラミングスクールでは無料体験が容易されていますので、まずはお気軽に無料体験からチャレンジしてみてください。

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